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Interview to Kristofer about FWT

BIG PART OF BEING IN FWT IS TRAVELLING AROUND, MEETING NEW PEOPLE.

フリーライドとFWTの魅力について 教えてもらえますか

自然のいろんな地形や雪を滑るのが僕の一番好きなスタイルのスキーです。小さい頃からアルペンスキー、フリースタイル、フリーライド、ほとんどのカテゴリのスキーをひととおりやり、16歳くらいまではアルペンスキーレースがメインで、フリーライドはその試合の合間に遊びでやっていました。フリーライドはあるとき、友達が勝手にエントリーしたフリーライドの大会でなぜか準優勝できたのがきっかけでフリーライドの競技大会にも出場するようになりました。アルペンスキーの選手は10代前半から厳しいトレーニングをしますが、フリーライドの大会はそれに比べるとずっとリラックスしているし、選手が滑ることを楽しんでいます。友達と一緒にスキーに行ったら、自然とジャンプする人が出てきたり、他の人が滑っていないルートを選ぶ人が出て来ますよね?そしたら誰が一番飛べるのか、誰が一番上手いのか、速いのかって仲間同士で競い始める。フリーライドの競技とかFWTはその延長線上にあるものなんです。FWTの選手ももちろん、勝つために真剣にやっていますが、毎日ジムで激しいトレーニングをするだけではなくて、いろんなアウトドアスポーツを楽しんでいます。僕は夏にはマウンテンバイクに乗ったり、トレイルランニングやスラックラインをしています。ジムで毎日何時間も筋力トレーニングをしても、25mのクリフ(崖)からジャンプして着地が決められる「強い」スキーヤーにはなるかもしれませんが、それは本当の意味でスキーの上達ではないと思いますし、僕の目指しているスタイルではありません。個人的には、山や自然を楽しむこと、スキーを楽しむことが、スキーが上手くなって、結果としてフリーライドの大会で勝つ一番の近道だと思います。フリーライドの選手たちの根っこにあるパッションとかモチベーションは、旅をしながら新しい山とカルチャーに触れ、それぞれのスタイルを追求することなんです。僕はFWTに2シーズン参戦しましたが、最高の選手と一緒に世界中を回るのは本当に楽しいし、スキーヤーとしても、人間としても常に新しい学びと成長があります。

目指す「スタイル」とはどんなものなのでしょうか?

見ている人に「簡単そう」だと感じてもらえるようなスタイルを目指しています。フリーライドが怖いスポーツとは思われたくないですから。大会でもいつも自分の滑りがコントロールできるルートを選択して、滑っている時はいまどこにいて、どこに向かって滑っているのか分かるようにしておかないといけないと思っています。FWTのルールも、「コントロール」や「流動性」という採点項目あって、明らかにレベル以上のスピードを出したり、行き当たりばったりで大きなクリフに突っ込んだりすると、たとえ転倒しなかったとしても減点します。フリーライドの大会と言えばとにかく大きくジャンプをする選手が勝っていた時期もありましたが、こうやって選手の意見を取り入れながら毎年ルールを変えているのは、安全面はもちろん、選手のスキルの向上を考えてもとても良いことだと思います。今は競技のレベルがものすごく高くなっているので、自分が出せるスピード、ジャンプ、トリックの限界に近いことをして、精神的にも強くなくては勝てないようになっていますが、以前のルールのまま大会のレベルが上がっていたら、ケガをする選手が増えただろうし、選手も楽しくないですよね。

白馬の大会と日本人初のFWTライダー楠泰輔選手と回った今シーズンの感想を教えてください

日本には深いパウダーとツリーランがあるのは知っていましたが、あんなに大きな山があるとは思っていませんでした。白馬の雪の質、縦に落ちる鋭い尾根、見渡す限り全てが真っ白な光景は、アラスカを連想させました。僕が日本にいた数日間で3m近い雪が積もりましたが、あんなことも初めてです。ヨーロッパでは一度の降雪で2-3日のパウダーが限界ですが、日本だとゆうに一週間くらいは連続でパウダーを滑りに行けるのではないでしょうか。泰輔とは、シャモニー、アンドラ、オーストリアを一緒に回りました。言葉の壁もあって彼にとっては大変なこともあったかもしれないけど、一緒にスキーをしたらそんなことは関係ない。彼みたいに素晴らしいスキーヤーの滑りを間近で見て、一緒に滑って、僕もスキーヤーとしてたくさん学ぶことが出来ました。泰輔には他のどのライダーとも違う、流れるようなスタイルがあって、 なんでも簡単そうにやっているように見える。雪の上で浮いているように見えました。たぶんあのスタイルは、固い雪の多いスウェーデンではなく、たくさん雪がある日本で育った泰輔ならではのものだと思います。FWTが日本でイベントをすることがなかったら僕は日本に行かなかったと思うし、泰輔と一緒にスキーをすることも無かった。いまFWTは中国でもイベントを開催しようとしていますが、そうやって訪れたことのない国に行って、僕が一番好きなスキーというスポーツが出来るのはとても楽しいですね。